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再発する背信:不倫常習者の心理と配偶者の効果的対処法

繰り返される不倫の痛み

一度の不倫は偶発的な過ちとして許すことができても、繰り返される不倫は関係性の根幹を揺るがす深刻な問題です。本記事では、不倫を繰り返す人の心理的背景を探り、その配偶者が取るべき効果的な対処法について詳しく解説します。この情報は、不倫の再発に悩む方々にとって、問題の本質を理解し、適切な対応を考える上での指針となるでしょう。

1. 不倫常習者の心理的特徴

不倫を繰り返す人々には、いくつかの共通した心理的特徴が見られます。これらを理解することは、問題の根本的な解決に向けての第一歩となります。

1-1. 低い自尊心と承認欲求

多くの不倫常習者は、表面的には自信に満ちた態度を示すことがありますが、内面では深刻な自尊心の低さに悩んでいることが多いです。この低い自尊心を補うために、他者からの承認や賞賛を過度に求める傾向があります。不倫は、こうした承認欲求を一時的に満たす手段となります。新しい相手からの関心や賞賛は、彼らの自尊心を一時的に高めるのです。しかし、この効果は一時的なものであり、すぐに元の状態に戻ってしまうため、再び不倫に走るという悪循環に陥りやすくなります。この傾向は、幼少期の養育環境や過去のトラウマ的経験に起因することが多く、根深い問題であるといえます。

1-2. 親密性への恐れ

不倫常習者の中には、深い親密性を恐れる人も少なくありません。これは、過去の人間関係での傷つき経験や、見捨てられ不安などが原因となっていることがあります。彼らにとって、長期的で安定した関係は、脆弱な自己を露呈させてしまう危険な状況に見えることがあります。そのため、表面的で一時的な関係(不倫)を好む傾向があります。不倫関係は、深い感情的コミットメントを必要とせず、いつでも逃げ出せる「安全な」関係として認識されるのです。

1-3. スリルと新奇性への渇望

不倫常習者の中には、日常生活の単調さから逃れるために、スリルや新奇性を求める人もいます。彼らにとって不倫は、退屈な日常に刺激をもたらす手段となります。この傾向は、しばしば衝動性や刺激希求性の高さと関連しています。こうした特性は、アルコールや薬物依存など、他の問題行動とも結びつきやすいことが知られています。

1-4. 責任回避と自己正当化

不倫常習者に共通して見られるのが、自身の行動に対する責任回避と自己正当化の傾向です。彼らは往々にして、自分の不倫行為を外的要因のせいにしたり、些細な理由で正当化したりします。例えば、「仕事のストレスが原因だった」「配偶者が自分を理解してくれない」といった言い訳を用いて、自身の行動の責任を回避しようとします。この傾向は、彼らが真の反省や行動改善に至るのを妨げる大きな障壁となります。

2. 不倫常習の背景にある要因

不倫を繰り返す行動の背景には、個人的な要因だけでなく、関係性や社会的要因も複雑に絡み合っています。

2-1. 幼少期の経験と家族関係

不倫常習者の多くは、幼少期に何らかの問題的な家族関係を経験しています。例えば、親の不倫や離婚を目撃した経験、愛情や承認を十分に受けられなかった経験、過度に厳格な、あるいは放任的な養育環境、親との間の不安定なアタッチメントなどが影響している可能性があります。これらの経験は、健全な人間関係のモデルを学ぶ機会を奪い、成人後の関係性にも影響を及ぼします。

2-2. 現在の関係性の問題

不倫の背景には、現在のパートナーとの関係性に問題がある場合も多くあります。コミュニケーション不足、性的不満足、感情的な疎外感、価値観の相違などが挙げられます。これらの問題が長期間放置されると、パートナー以外に満足や理解を求める行動につながりやすくなります。

2-3. 社会文化的要因

社会や文化的背景も、不倫行動に影響を与える要因となり得ます。不倫を軽視する社会風潮、メディアによる不倫の美化や正当化、ジェンダーに関する固定観念(例:「男性は浮気をするもの」という考え)、SNSなどによる出会いの機会の増加などが挙げられます。これらの要因は、不倫行動のハードルを下げ、その正当化を容易にする環境を作り出しています。

3. 配偶者の効果的対処法

不倫常習者の配偶者が取るべき対処法について、以下に詳しく解説します。

3-1. 感情の整理と自己ケア

まず最も重要なのは、配偶者自身の感情を整理し、自己ケアを行うことです。怒りや悲しみなどの感情を認識し、受け入れることから始めましょう。信頼できる人々(友人、家族、カウンセラーなど)に話を聞いてもらうことも効果的です。瞑想やヨガなどのリラックス法を実践したり、自分の価値を再確認し、自尊心を高める活動に取り組んだりすることも重要です。感情的に安定することで、より冷静かつ効果的な対応が可能になります。

3-2. 明確な境界線の設定

不倫常習者に対しては、明確な境界線を設定することが重要です。不倫行為に対する自分の立場を明確に伝え、具体的な条件(例:カウンセリングへの参加、完全な透明性の確保)を提示しましょう。また、条件が守られなかった場合の結果(例:別居、離婚)も明確にする必要があります。これらの境界線は、口頭だけでなく、書面(例:誓約書)にすることで、より効果的になります。

3-3. 専門家の介入

不倫の再発は、夫婦だけで解決するには困難な問題です。専門家の介入を積極的に検討しましょう。カップルカウンセリングへの参加や、個人療法(両者それぞれが)の検討、必要に応じて弁護士への相談なども有効です。専門家の客観的な視点と専門知識は、問題の根本的な解決に大きく貢献します。

3-4. 関係性の再構築

不倫の再発を防ぎ、健全な関係を築くためには、関係性そのものを再構築する必要があります。オープンで誠実なコミュニケーションの確立、互いのニーズや欲求を理解し、尊重する姿勢、共に過ごす質の高い時間の確保、性的関係性の改善(必要に応じて専門家の助言を得る)などに取り組みましょう。これらの取り組みは、単に不倫を防ぐだけでなく、より深い絆と満足度の高い関係性の構築につながります。

3-5. 自立の準備

不倫が再発し続ける場合、最終的には別離を考慮する必要もあります。そのための準備をしておくことも重要です。経済的自立のための準備(貯金、就職など)、精神的自立のための自己成長活動、子供がいる場合は彼らへの影響を最小限に抑える計画などを立てておきましょう。これらの準備は、実際に別離するかどうかに関わらず、自信と安心感をもたらし、より冷静な判断を可能にします。

4. 不倫常習者本人の回復への道筋

不倫常習者本人が改善を望む場合、以下のようなステップが回復への道筋となります。

4-1. 問題の認識と責任の受け入れ

まず、自身の行動が問題であることを認識し、その責任を受け入れることが不可欠です。言い訳や正当化を止め、自身の行動の影響を直視しましょう。配偶者や家族に与えた痛みを理解し、謝罪することも重要です。自身の行動パターンや引き金となる状況を分析することで、問題の本質に迫ることができます。この段階では、しばしば強い罪悪感や自己嫌悪に直面しますが、これらの感情を回避せずに向き合うことが重要です。

4-2. 専門的治療の受診

不倫常習は、しばしば深い心理的問題や依存症的な側面を持っています。専門的な治療が効果的です。精神科医やセラピストへの定期的な通院、認知行動療法などの心理療法の受講、必要に応じて薬物療法の検討なども有効です。専門家の指導の下、自身の行動の根本原因に取り組むことで、持続的な変化が可能になります。

4-3. 自己理解と感情管理の向上

不倫行動の背景にある感情や欲求を理解し、適切に管理する能力を身につけることが重要です。マインドフルネス瞑想などの実践、感情日記をつけるなどの自己観察、ストレス管理技術の習得などに取り組みましょう。これらの取り組みにより、不倫の衝動が生じたときにも、それを制御する能力が高まります。

4-4. 健全な関係性構築スキルの習得

多くの不倫常習者は、健全な関係性を築くスキルが不足しています。効果的なコミュニケーション技術、感情的親密さを育む方法、境界線の設定と尊重の仕方などのスキルの習得が必要です。これらのスキルは、配偶者との関係改善だけでなく、全ての人間関係の質を向上させます。

4-5. 生活習慣の改善と新たな目標設定

不倫行動を減らすためには、生活全体の質

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著者: Y.Tさん
役職: 代表取締役社長
所属組織: 三河探偵事務所
資格:探偵業、公認システム監査人CSA)試験合格、公認不正検査士(CFE)試験合格
経歴:内部監査室室長、外務省在外公館専門調査員

田中氏は、企業の内部監査室室長として社員の不正等を監査し、また、外務省在外公館専門調査員として外国公務員贈賄防止等に尽力した経験を持つ専門家です。
現在は、三河探偵事務所の所長として、その豊富な経験と専門知識を活かし、浮気・不倫に強い調査業務を指揮しています。

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