初回面談では、依頼者より以下の経緯についてお話がありました。ご主人は2年前から名古屋支社に単身赴任されており、当初は月に1-2回の帰宅があったものの、半年前頃から帰宅頻度が減少。同時期より、電話での会話も素っ気なくなり、休日出勤が増えたとのことです。
先月末、夫が一時帰宅した際、スマートフォンに届いた不審なLINEメッセージを偶然目にされたことがきっかけで、問い詰めたところ浮気の事実を認めたとのことです。しかし、相手が誰なのかについては一切話そうとせず、ただ「もう関係は解消する」と言うのみだったとのことでした。
依頼者は夫婦関係の修復よりも、浮気相手への慰謝料請求を希望されており、そのために必要な証拠収集を依頼したいとのご相談でした。面談時、依頼者は終始冷静な様子で、法的措置を視野に入れた証拠収集を具体的に希望されていました。
11月13日に正式な調査依頼契約を締結。居所の特定をサービス内容としました。なお、依頼者からは浮気相手と思われる女性が同じ会社の社員である可能性が高いとの情報提供があり、これを踏まえた調査計画を立案いたしました。
夫の浮気相手の居所を特定し、慰謝料を請求したい
・不貞相手の居所
5日間
40万円
職場からの尾行
社内不倫の可能性が高いことから、対象者の勤務先である会社の信用や評判を損なうことのないよう、調査手法には特に慎重を期する。勤務時間中の行動監視は必要最小限にとどめ、主として勤務時間外の行動に注目して調査を進める。
浮気相手が特定された場合、その人物の基本的な身元情報(氏名、年齢、職業等)の確認を行うが、過度に私生活に立ち入る調査は行わない。慰謝料請求に必要な範囲での情報収集にとどめることとする。
なお、調査の進捗状況については、依頼者に対して定期的な報告を行う。ただし、依頼者の精神的負担を考慮し、報告の頻度や内容については依頼者の意向を確認しながら適切に判断する。
調査は5日間にわたって行われました。以下、日を追って調査内容を詳しく解説します。
対象の女性について、名古屋市西区の会社を午後6時に退社する姿を確認。私服姿は黒のスーツに着替えており、肩掛けバッグを所持。地下鉄東山線を利用し、栄駅で下車。栄三丁目の婦人服専門店で約1時間の買い物後、地下鉄東山線で移動。2日目も同様に退社を確認するも、この日は同僚とみられる女性2名と共に名古屋駅方面に向かい、居酒屋で会食。その後、地下鉄東山線に乗車したが、降車駅の特定には至らず。
3日目の休日、対象は午前中にスポーツジムで過ごした後、栄でショッピング。夕方には再び地下鉄東山線を使用。4日目は定時退社後、八事日赤駅周辺の美容院に立ち寄り。その後、地下鉄東山線に乗車し、途中駅で下車。このパターンから、対象の居住エリアが東山線沿線である可能性が高いと推測されたが、具体的な居住地の特定には至らず。
出勤時の動向を探るため、東山線の各駅で張り込み調査を実施。午前7時45分、浄心駅において対象の姿を発見。駅から会社までの動線を逆追跡することにより、浄心駅から徒歩3分のグランドメゾン浄心に居住していることが判明。表札及び郵便受けの確認により、402号室が対象の居室と特定された。同日夕方以降の行動確認により、この住所が対象の生活拠点であることを最終確認。
5日間の調査の結果、以下の事実が明らかになりました。
対象者は名古屋市西区の会社に勤務する会社員。平日は定時での退社が多く、基本的な生活パターンは確立されている。休日は栄や名古屋駅周辺での買い物や、スポーツジムでの運動など、一般的な余暇活動が確認された。
調査開始当初は居住地が不明であったが、通勤経路の詳細な調査により、5日目に浄心駅近くのグランドメゾン浄心への出入りを確認。郵便受けおよび表札の確認により、402号室に居住していることを特定した。
依頼者が浮気の事実を確認し、法的手段を選択した場合、以下のような展開が予想されます。浮気相手の居住地が特定されたことで、内容証明郵便の送付や損害賠償請求といった具体的なアプローチが可能となりました。
示談交渉を選択した場合、弁護士を介して浮気相手と直接交渉することになります。この場合、以下のような進展が考えられます:
相手方は独身女性であり、マンションの様子から経済的にも安定していることが推測されるため、示談金の支払い能力はあると考えられます。しかし、会社内の人間関係や立場を考慮し、できるだけ穏便な解決を望む可能性が高いと思われます。
裁判所を通じた解決を選択した場合、証拠の提出や陳述書の作成などが必要となります。現在の証拠資料から、対象者の生活実態は明確になっているため、法的手続きにおいても有効な証拠として活用できます。
調査終了から2週間後、依頼者の奥様は当事務所のがご提案した名古屋市で離婚事件を多く扱っている弁護士に相談を開始。弁護士からの助言を受け、まずは示談による解決を試みることを決断されました。
内容証明郵便の送付により、浮気相手の女性から連絡があり、話し合いの場を持つことになりました。女性は事態を重く受け止め、誠実な対応を示す姿勢を見せています。
初めは何もかもが不安で、自分でどうすることもできない状態でした。夫の不倫が発覚し、それでも相手のことを教えてもらえない。そんな状況で藁をもすがる思いで三河探偵事務所に相談させていただきました。
最初の面談で、私の話を親身になって聞いていただき、少し気持ちが落ち着きました。特に、「お子様のことを第一に考えながら解決していきましょう」という言葉に、信頼できる事務所だと確信しました。
調査の間も、定期的に状況を報告していただき、不安な気持ちに寄り添っていただきました。相手の特定ができた時は、これで一歩前に進めると感じました。その後の示談交渉でも、提携の弁護士の先生を紹介していただき、安心して任せることができました。
今は新しい生活に向けて一歩ずつ進んでいます。定期的に様子を気にかけていただき、本当に心強く感じています。このような事態は二度と経験したくありませんが、もし誰かから相談を受けたら、迷わずこちらの事務所を紹介させていただきたいと思います。
本件は、単身赴任中の夫の不倫が発覚したものの、相手方の情報が得られないという事案でした。依頼者様は終始冷静な態度を保たれていましたが、時折見せる表情からは、深い心の傷を負われていることが伝わってきました。
調査にあたっては、まず対象者の生活パターンを詳細に分析し、効率的な調査計画を立案しました。5日間という限られた期間でしたが、対象者の居住地特定に至ることができました。これは、東山線の各駅での張り込み調査という地道な作業が実を結んだ結果です。
特に印象的だったのは、依頼者様が常に子どもさんたちのことを第一に考えておられた点です。慰謝料請求という手段を選択されましたが、それは決して報復感情からではなく、ご家族の将来を見据えてのことでした。
この経験から、探偵という仕事は単なる事実確認だけでなく、依頼者様の人生の重要な岐路に関わる責任の重い仕事だと、改めて実感しました。今後も依頼者様の心に寄り添いながら、より良い解決に向けてサポートを継続していきたいと考えています。
※当サイトの浮気事例、コラム、地域記事等で紹介している内容は、当所と連携企業で行われた調査事例や相談事例に基づいています。これらの事例は、関係者のプライバシーを守るため、個人を特定できないよう慎重に編集・加工を施しています。私たちは、読者の皆様に有益な情報を提供しつつ、同時に事例に関わる方々の個人情報保護にも最大限配慮しております。