普段から月に1-2回のソロキャンプを趣味とする夫ですが、最近になって「仕事が忙しい」と言いながらもキャンプの頻度が増え、家族サービスが極端に減少。子供たち(小学5年生の長女、小学2年生の長男)も寂しがっている。キャンプに行くと言って出て行った夫が、実は女性とキャンプに行く約束をしていることを突き止めた。
依頼者は2月初旬、夫のスマートフォンに届いた不審なLINE通知をたまたま目にしたことがきっかけで当事務所に相談されました。
夫が「キャンプ道具を新調した」と言って家計から出費が増えているにも関わらず、新しい道具を見かけないことにも違和感を覚えていたそうです。
決定的だったのは、夫のスマートフォンに「今度のキャンプ、楽しみにしています♡」というメッセージの通知が表示されたこと。送信者の表示名は「キャンプ同好会 山田さん」となっていましたが、絵文字の使用や文面から女性からのメッセージではないかと疑念を抱かれました。
依頼者は、結婚10年目で二人の子供もいる中での夫の様子の変化に不安を感じ、真相を知りたいと当事務所に調査を依頼されることを決意されました。
不貞行為の事実確認
宿泊を伴う行動の記録(キャンプ場での滞在証拠)
対面時の様子を撮影した写真・動画
5日間
60万円
キャンプ場での行動調査
相談時から終始落ち着いた様子を見せていましたが、その声には深い悲しみと不安が滲んでいました。
まず経済面での不安を語られました。私立小学校に通う二人の子供の教育費と2,500万円の住宅ローンの返済が大きな重荷となっています。結婚後は専業主婦として家庭を支えてきたため、再就職への不安も大きく、さらに夫が費やした不明金の存在は家計の将来に暗い影を落としています。
しかし、最も心を痛めているのは子供たちのことでした。両親の不仲が子供たちの心に与える影響、そして私立小学校という限られたコミュニティの中で、子供たちが背負うかもしれない重荷を案じていました。特に、父親との関係性が変化することへの懸念は切実なものでした。
社会関係の面では、実家や親族への説明、PTA活動での立場、近隣住民との関係など、周囲への体裁というより、これまで築いてきた信頼関係が揺らぐことへの不安を感じておられました。夫の会社での評判が子供たちの将来の進学にまで影響するのではないかという心配も。
結婚10年目でのこの裏切りは、依頼者の自尊心を大きく傷つけていました。自分を否定したくなる気持ちと戦いながら、それでも子供たちのために冷静さを保とうと努めている姿が印象的でした。
本調査の主目的は、ソロキャンプを口実とした対象者の不貞行為の事実確認と証拠収集にあります。依頼者の精神的負担と子供たちへの影響を最小限に抑えながら、今後の法的手続きや話し合いに活用できる確実な証拠を収集することを目指します。
対象者は大手自動車メーカーの開発部課長という社会的地位があり、また二人の子供が通う私立小学校のコミュニティへの配慮も必要となります。そのため、調査手法は極めて慎重に選択し、対象者や関係者のプライバシーを必要以上に侵害することなく、かつ確実な証拠を得られる方法を採用します。
具体的な調査方針として、まず対象者の行動パターンを把握し、ソロキャンプと称する外出時の追跡調査を実施します。キャンプ場での様子、特に女性との接触の証拠となる画像や映像の収集を行います。同時に、家計からの不明瞭な支出の追跡も並行して進めます。
調査にあたっては、子供たちの日常生活や学校行事に影響が及ばないよう、細心の注意を払います。特に、学校周辺での調査活動は避け、純粋に対象者の休日外出時や平日の行動に焦点を当てます。
また、相手方女性の素性について、職場や生活環境などの基本的な情報収集も行います。ただし、これは相手方のプライバシーを必要以上に侵害しない範囲で実施します。不貞行為の立証に必要な最低限の情報収集にとどめ、違法な手段は一切用いません。
得られた証拠は、すべて日時・場所・状況を明確に記録し、法的手続きの際に有効な証拠として採用されるよう、慎重に保管します。調査の進捗状況は定期的に依頼者に報告し、特に重要な事実が判明した際は速やかに共有して、今後の方針について相談させていただきます。
この調査を通じて、依頼者が冷静な判断を下すための材料を提供し、特に子供たちの将来を見据えた適切な決断ができるよう、専門家としてのサポートを提供していきます。状況によっては弁護士との連携も視野に入れ、総合的な解決に向けた支援を行っていく方針です。
調査は5日間にわたって行われました。以下、日を追って調査内容を詳しく解説します。
対象者は休日を理由に平日の2月18日、19日を休暇取得。自家用車(トヨタ ランドクルーザー/白/ナンバー略)にキャンプ用品を積み込み、18日午前8時30分に自宅を出発。都内から圏央道を使い、山梨県内のキャンプ場に向かう。
9時45分、圏央道某PAにて、赤のマツダCX-5(ナンバー略)と合流。運転していた女性(20代後半と推定)と対象者が接触。女性は茶色のロングヘアで、高級アウトドアブランドの服装。この女性が「キャンプ同好会 山田さん」と推測される。
11時30分、山梨県内の高級グランピング施設に到着。二人で一つのグランピングサイトにチェックイン。施設内のレストランで食事後、二人でキャンプサイトに戻り、夜まで滞在。翌19日15時まで同施設に宿泊。帰路は別々に移動。
5日間の調査の結果、以下の事実が明らかになりました。
関係者の素性
相手女性は28歳。対象者の勤務先A社の関連会社B社の営業部所属。独身。高級アパートに一人暮らし。アウトドアを趣味とし、SNSでキャンプやアウトドア活動の投稿を頻繁に行っている。趣味を通じた出会いから、不適切な関係に発展したものと判明。
交際の経緯
2023年9月、都内アウトドアショップでの偶然の出会いがきっかけ。その後、キャンプ好き同士としてSNSで連絡を取り合うようになり、徐々に関係が深まる。11月から実際の密会が始まり、主にグランピング施設での逢瀬を重ねていた。
密会の頻度と状況
2023年11月から2024年2月までの4ヶ月間で、確認できただけで8回の密会。うち6回がキャンプ場またはグランピング施設での宿泊を伴うもの。他2回は都内での食事や買い物。対象者は全て「ソロキャンプ」「仕事の付き合い」を口実に家を空けていた。
最初に不審なLINEを見つけた時、私の目を疑いました。10年間、子供たちのために頑張ってきた夫婦生活が、まさかこんな形で覆されるなんて。でも、事実を知るしかないと思い、調査を依頼しました。
証拠を見せられた時は、体中から力が抜けていくような感覚でした。グランピング施設での写真を見て、夫がキャンプ用品を買い込んでいた理由も分かり、虚しさで胸が押しつぶされそうでした。
ですが、不思議と涙は出ませんでした。むしろ、これまでモヤモヤとしていた気持ちが晴れたような感覚もありました。子供たちの様子がおかしいと感じていた原因も分かり、母として今すべきことが見えてきたように思います。
長女が不安そうな顔で『お母さん、大丈夫?』と聞いてきた時、私は強くならなければと決意しました。子供たちの将来のために、しっかりと前を向いて進んでいきたいと思います。実家の支援もあり、経済的な不安も少しずつ解消できそうです。
調査員の方には本当に感謝しています。細やかな配慮をしながら、確実な証拠を集めていただき、私の決断の支えとなりました。これからは子供たちと新しい人生を歩んでいこうと思います。
この案件で最も印象的だったのは、依頼者の毅然とした態度でした。多くの浮気調査では、感情的になられる依頼者も少なくありませんが、依頼者は終始冷静さを保ち、子供たちの将来を第一に考えておられました。
調査の過程で明らかになった事実は、残念ながら依頼者の不安が的中したものでした。対象者は既に別の人生を選択しており、修復は困難な状況でした。しかし、それは同時に依頼者にとって新たな人生の出発点ともなりました。
特に印象深かったのは、証拠を確認された際の依頼者の反応です。悲しみや怒りではなく、むしろ覚悟が決まったような表情を浮かべられました。その姿に、プロフェッショナルとして身が引き締まる思いでした。
子供たちへの影響を最小限に抑えるため、学校周辺での調査は慎重に行い、証拠収集も必要最小限に留めました。結果として、離婚調停に十分な証拠を集めることができ、依頼者の今後の生活再建に貢献できたと考えています。
今後も依頼者の新生活のスタートをサポートできるよう、必要な協力は惜しまない所存です。このケースは、家族の絆と、それを壊すことの重大さを改めて考えさせられる案件となりました。
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