浮気調査のプロが解説！風俗通いの証拠集めの法的ポイントと費用相場

1. 風俗通いと不貞行為（不倫）の決定的な違い

まず、風俗通いが法的にどのような位置づけにあるのかを正確に把握することが重要です。これにより、取るべき行動や期待できる法的効果が変わってきます。

1-1. 風俗通いは原則「不貞行為」に当たらない

民法上の「不貞行為（不倫）」とは、**「配偶者以外の異性と自由な意思のもとに性的関係を結ぶこと」**を指します。裁判所は、不貞行為の要件として、**「継続的な意思の連絡」や「恋愛感情」**の存在を重視します。

• 風俗通いの法的定義：原則として、風俗店従業員との関係は一時的・金銭的な関係と見なされ、「夫婦間の貞操義務違反」ではありますが、民法上の不貞行為には該当しません。
• 慰謝料請求の対象外：そのため、風俗通いのみを理由として、配偶者や風俗店従業員に**慰謝料を請求することは極めて難しい**です。

1-2. 例外的に不貞行為と判断されるケース

しかし、風俗通いと思われた行動が、例外的に不貞行為と判断され、慰謝料請求が可能になるケースもあります。

• 特定の従業員との継続的関係：特定の従業員と店外で密会を重ね、恋愛感情が芽生え、肉体関係を持った場合。これは明確に不貞行為に該当します。
• 性的な関係の有無：風俗店であっても、肉体的な接触を伴わないサービスのみの場合は、不貞行為の要件を満たしません。慰謝料請求の可能性を追求するためには、**性的な関係の有無**を確認する必要があります。

1-3. 風俗通いが離婚に与える影響（悪意の遺棄）

風俗通いが不貞行為でなくとも、離婚の訴訟では以下の点で配偶者に不利に働きます。

• 悪意の遺棄：風俗通いが原因で生活費を浪費し、家庭生活を顧みない状態が続いた場合、**「悪意の遺棄」**として離婚事由（法定離婚原因）となる可能性があります。
• 婚姻関係の破綻：風俗通いが原因で夫婦間の信頼関係が完全に破綻した場合、**「その他婚姻を継続しがたい重大な事由」**として、離婚が認められる根拠となり得ます。

2. 探偵が教える！風俗通いの「確実な証拠」の集め方

風俗通いの証拠は、家庭内での交渉や、離婚訴訟における有責性の立証に不可欠です。ご自身で集められる証拠と、探偵に依頼すべき証拠を明確にしましょう。

2-1. 家庭内で見つけられる決定的な物的証拠

配偶者が風俗通いをしている場合、以下の証拠が残されている可能性が高いです。

• クレジットカード明細・利用履歴：風俗店名や、店に併設された飲食店、ホテル代などが高額に計上されていないか。
• 領収書・レシート：財布や車のダッシュボード、ジャケットのポケットなどに残されていることが多いです。
• ATMの出金履歴：高額な現金引き出しが頻繁にある場合、風俗通いの費用に充てられている可能性が高いです。（風俗店は現金決済が多いため）
• 会員カード・ポイントカード：風俗店の会員証やポイントカードが車内や隠し場所にないか確認します。

2-2. 浮気と風俗通いを見分ける「動線」の確認

風俗通いを疑っているのか、それとも特定の異性との不倫を疑っているのかによって、調査の動線は異なります。ご自身でチェックできるポイントは以下の通りです。

• 帰宅時間の不規則な変化：特定の曜日に深夜の帰宅が増加する。
• 移動経路の確認：自宅や職場から風俗店街に近い駅や駐車場を目的地としていないか、車のカーナビ履歴を確認する。
• 持ち物の変化：**使い慣れないコンドーム**、**性的サービス店特有の香り**などがないかチェックする。

2-3. スマホ・デジタル機器から得られる証拠の限界と注意点

最も痕跡が残りやすいのはデジタル証拠ですが、**配偶者の同意なくロック解除や閲覧をすることは、プライバシー侵害のリスクがある**ため推奨しません。

• メール・メッセージ：風俗店からのメルマガや予約確認メールが残っていないか。ただし、これらの証拠は**「不貞行為」の証拠としては不十分**な場合が多いです。
• ブラウザ履歴・検索履歴：風俗店のサイト検索履歴や、予約サイトの閲覧履歴が残っているか。

3. 風俗通い調査の費用相場と探偵に依頼するメリット

風俗通いのみの調査であれば、不貞行為の調査よりは安価になる傾向があります。しかし、ご自身で判断せず、まずはプロに相談し、費用対効果の高い調査プランを選ぶことが重要です。

3-1. 探偵に依頼する場合の費用相場

風俗通いの証拠集めは、特定の場所（風俗店）への出入りを確認することが主目的となります。

• 時間制プラン：10時間～20時間程度のパックプランで対応可能。相場は**15万円～30万円程度**（探偵事務所や地域によって大きく変動）。
• 調査の難易度：自宅から風俗店までの距離や、配偶者の警戒心の高さ、利用頻度によって費用は変動します。

3-2. 探偵に依頼する最大のメリット：不貞行為の確認

探偵に風俗通いの調査を依頼する最大の目的は、**「それが風俗通いなのか、それとも特定の異性との不貞行為なのか」**を明確にすることです。

• **風俗店への出入りを「尾行」で確認**：風俗店へ入店・退店する様子を撮影し、**「風俗通いの事実」**を証明します。
• **不倫相手との密会有無を確認**：風俗店ではなく、特定の異性とホテルに出入りする様子が確認できれば、**法的に有効な「不貞行為の証拠」**として、慰謝料請求が可能になります。

3-3. 費用を抑えるための調査プランの選び方

風俗通いの調査で費用を抑えるには、以下の準備が有効です。

1. **日時を特定**：過去のレシートや明細から、**配偶者が風俗へ行く可能性が高い曜日や時間帯**を絞り込む。
2. **場所を特定**：よく利用する**風俗店街やエリア**を特定し、調査範囲を限定する。
3. **情報提供を徹底**：配偶者の車のナンバー、趣味、行動パターンなど、詳細な情報を提供することで、調査員の効率が上がり、結果的に費用が安くなります。