既婚者マッチングアプリは不倫?夫の言い訳と妻の決断を公開
目次
近年、既婚者向けのマッチングアプリが注目を集めています。「結婚しているけれど新しい出会いを求めたい」「配偶者以外の人とのコミュニケーションを楽しみたい」という既婚者のニーズに応えるサービスとして登場したこれらのアプリですが、果たして不倫に該当するのでしょうか。
本記事では、実際に既婚者マッチングアプリを利用していた夫と、それを知った妻の実体験をもとに、この問題について詳しく解説していきます。
既婚者マッチングアプリとは何か
基本的な仕組み
既婚者マッチングアプリとは、結婚している人同士が出会うためのマッチングサービスです。一般的なマッチングアプリとは異なり、利用者が既婚者であることを前提としており、以下のような特徴があります。
- 既婚者同士のマッチング
- 匿名性の重視
- プライバシー保護機能の充実
- 大人の関係を前提とした設計
主なサービス内容
既婚者マッチングアプリでは、次のようなサービスが提供されています。
コミュニケーション機能
- メッセージ交換
- 写真共有
- ビデオ通話機能
マッチング機能
- 条件検索
- 相性診断
- 近隣地域での出会い
プライバシー保護
- 顔写真の加工機能
- 身元バレ防止システム
- 足跡を残さない設定
既婚者マッチングアプリは不倫に該当するのか
法的な観点から
既婚者マッチングアプリの利用が不倫に該当するかどうかは、実際の行為によって判断されます。
不倫と認定される可能性が高いケース
- 実際に会って肉体関係を持った場合
- 継続的な恋愛関係を築いた場合
- 配偶者に隠れて金銭の授受があった場合
グレーゾーンとされるケース
- メッセージのやり取りのみ
- 一度だけの食事
- 相談相手としての関係
夫が主張する「不倫ではない理由」
実際に既婚者マッチングアプリを利用していた夫(42歳・会社員)は、以下のような理由で「これは不倫ではない」と主張していました。
理由1:「ただの会話相手を探していただけ」
この主張は既婚者マッチングアプリ利用者の間でよく聞かれる理由です。確かに、夫婦間のコミュニケーション不足は多くの家庭で見られる問題であり、それを解決する手段として第三者との会話を求める気持ちは理解できます。
理由2:「実際に会ったことはない」
オンライン上での関係のみに留まっている場合、確かに従来の不倫の定義には当てはまらない可能性があります。しかし、感情的な浮気(エモーショナル・アフェア)という概念も存在します。
理由3:「妻に隠していたわけではない」
この主張についても、実際に妻が知らなかった事実を考えると、積極的に伝えていなかったことは確かです。
理由4:「ストレス発散の手段」
ストレス発散の方法は人それぞれですが、配偶者以外の異性との秘密の関係がストレス発散になるという考え方には、問題があると言えるでしょう。
妻が知った経緯とその時の心境
発覚のきっかけ
妻(38歳・パート勤務)が夫のアプリ利用を知ったのは、偶然スマートフォンの通知を見たことがきっかけでした。
発覚後の心境の変化
妻は段階的に以下のような心境の変化を経験しました。
第1段階:困惑と否認
「最初は何かの間違いだと思いました。まさか夫がそんなことをするはずがないと」
第2段階:怒りと悲しみ
「事実を受け入れざるを得なくなった時、激しい怒りと深い悲しみに襲われました」
第3段階:冷静な分析
「感情が落ち着いてから、この状況をどう解決すべきか冷静に考えるようになりました」
夫婦間での話し合いの経緯
最初の対立
妻が夫を問い詰めた際、夫は前述のような理由で「不倫ではない」と主張しました。しかし、妻は以下のような反論をしました。
話し合いの深化
数日間の冷却期間を置いた後、夫婦は改めて冷静に話し合いました。この話し合いで明らかになったのは、夫婦間のコミュニケーション不足と、お互いの期待値のずれでした。
夫の本音
- 家庭では父親・夫としての役割に疲れを感じていた
- 妻以外の女性から認められたいという欲求があった
- 家庭生活にマンネリを感じていた
妻の本音
- 夫が自分以外の女性と親密にやり取りしていることへの嫉妬
- 信頼関係が揺らいでいることへの不安
- 夫婦関係の見直しの必要性を感じていた
妻が下した最終的な決断
選択肢の検討
妻は以下の選択肢を検討しました。
- 離婚を求める
- 現状維持で我慢する
- 夫婦関係の再構築を図る
- 別居を選択する
最終決断:夫婦関係の再構築
最終的に妻が選んだのは、「夫婦関係の再構築」でした。この決断に至った理由は以下の通りです。
決断の理由
子どもたちのため
「中学生と小学生の子どもがいるため、できれば家族として再出発したいと思った」
夫の反省の態度
「夫が自分の行為を深く反省し、アプリを削除することを約束してくれた」
根本的な問題の解決可能性
「夫婦間のコミュニケーション不足が根本原因だと分かったので、それを改善すれば解決できると判断した」
再構築の条件
妻は夫婦関係の再構築にあたって、以下の条件を提示しました。
1. 完全な透明性の確保
- スマートフォンのパスワード共有
- 行動スケジュールの共有
- 定期的な関係性の確認
2. カウンセリングの受講
- 夫婦カウンセリングの実施
- 個人カウンセリングの受講
3. コミュニケーション時間の確保
- 週1回の夫婦だけの時間設定
- 日常的な会話時間の増加
既婚者マッチングアプリ利用のリスクと影響
夫婦関係への影響
既婚者マッチングアプリの利用は、以下のような夫婦関係への悪影響をもたらす可能性があります。
信頼関係の破綻
配偶者に隠れてアプリを利用することで、夫婦間の信頼関係が大きく損なわれます。
コミュニケーション不足の加速
アプリでの関係に依存することで、夫婦間のコミュニケーションがさらに減少する可能性があります。
家庭内の雰囲気悪化
発覚した場合、家庭内の雰囲気が険悪になり、子どもにも悪影響を与える可能性があります。
社会的なリスク
社会的信用の失墜
職場や地域社会で知られた場合、社会的な信用を失うリスクがあります。
法的リスク
実際に不倫関係に発展した場合、慰謝料請求などの法的問題に発展する可能性があります。
経済的負担
アプリ利用料金や、関係維持のための出費が家計を圧迫する可能性があります。
夫婦関係改善のための具体的な方法
コミュニケーションの改善
1. 定期的な対話時間の設定
週に1度は夫婦だけでゆっくり話す時間を作ることが重要です。
2. 感謝の言葉を伝える習慣
日常的に相手への感謝を言葉で表現する習慣をつけましょう。
3. 共通の趣味や活動の開始
新しい共通の趣味や活動を始めることで、関係性に新鮮さを取り戻せます。
信頼関係の再構築
1. 透明性の確保
お互いのスケジュールや行動を共有し、透明性を保つことが大切です。
2. 約束の履行
小さな約束でも確実に守ることで、信頼関係を段階的に回復させます。
3. 専門家のサポート
必要に応じて夫婦カウンセリングなど、専門家のサポートを受けることも有効です。
まとめ
既婚者マッチングアプリが不倫に該当するかどうかは、実際の行為や関係性の深さによって判断されます。しかし、法的な定義以前に、配偶者への裏切り行為として認識される可能性が高く、夫婦関係に深刻な影響を与えるリスクがあります。
今回ご紹介したケースでは、妻が夫婦関係の再構築を選択しましたが、これは非常に困難な道のりです。重要なのは、そもそもこのような問題が発生しないよう、日頃から夫婦間のコミュニケーションを大切にし、お互いの気持ちを理解し合うことです。
もし現在夫婦関係に悩みを抱えている場合は、第三者との関係に逃避するのではなく、まずは配偶者との関係改善に向けて努力することをお勧めします。それでも解決が困難な場合は、専門家のカウンセリングを受けることも検討してみてください。
夫婦関係は一朝一夕で改善されるものではありませんが、お互いの努力と理解があれば、必ず良い方向に向かうはずです。
著者: Y.Tさん
役職: 代表取締役社長
所属組織: 三河探偵事務所
資格:探偵業、公認システム監査人(CSA)試験合格、公認不正検査士(CFE)試験合格
経歴:内部監査室室長、外務省在外公館専門調査員
田中氏は、企業の内部監査室室長として社員の不正等を監査し、また、外務省在外公館専門調査員として外国公務員贈賄防止等に尽力した経験を持つ専門家です。
現在は、三河探偵事務所の所長として、その豊富な経験と専門知識を活かし、浮気・不倫に強い調査業務を指揮しています。